留学を検討している方にとっての2つのメリット
海外留学を視野に入れている皆さんの観点で、日本の大学が秋入学制度を取り入れるメリットとして次の2つのことが挙げられます。
メリット① 海外進学のハードルのひとつ「就職スケジュール問題」が解消!?
現在でも国内大学と海外大学の併願は可能ですが、なかなか海外の大学を検討する方は少ないのが現状です。
その理由のひとつに、海外大学卒業後に帰国して就職を希望する場合、日本と海外は卒業する時期が異なるため就職のスケジュールが合わず、国内学生よりもチャンスが少ないといったハードルがあります。現状では海外留学生が日本企業に就職したい場合、留学生採用枠(秋入社や現地就職イベント出展など(1))を設定している限られた企業で就職活動をするのが一般的です。
しかし、東大をはじめとする国内大学が秋入学に移行するとそれに合わせて採用時期を設定する企業が増えることが考えられるため、海外の大学を卒業した留学生にとってもスケジュールが合致し、より就職しやすくなる可能性があります。
現状では…
- 留学生を採用するために秋入社を設定する企業は少ない
- 春入社のみの企業は国内学生を対象として採用
↓
国内大学の多くが秋入学に移行したら考えられること…
- 国内大学に合わせて秋入社を設定する企業が増える
- 春入社のみを継続する企業も国内と同じスケジュールの海外大学生も採用対象に
国内も海外も同じスケジュールならば、東大ハーバード併願など両方を検討して併願する方も増えるかもしれません。
(1)海外就職イベント出展企業の中には春入社で留学生を採用する企業もあります。
メリット② 国内大学に進学しても長期留学のチャンス!
大学在学中に一年間留学する場合も、今までは海外と違う学期スケジュールなので進級をまたいだり、出発や帰国が中途半端な時期になってしまいましたが、秋入学になれば海外と同じ節目でスケジュールがたてやすくなります。
また、高校卒業から大学入学までの約半年という期間(=ギャップターム)が浮いてしまいます。このギャップタームに留学を経験したり、海外でボランティアに従事したりと学校では学べない経験をつむことが出来ます。
秋入学移行によって、入学前の半年程の他に、春入社の企業に採用された場合は卒業後~入社までの半年程、移行する年に在学している学生においても、進級の際に年度末の3月~新学期までの半年程のギャップタームが発生する可能性があります。
3つのパターンの空白期間(ギャップターム)
東大発表の資料「将来の入学時期の在り方について(中間まとめ)」に記載されているギャップタームの活用例
- 知的な冒険・挑戦(言語・異文化学習)
- 社会体験を通じて視野を広げる
- 大学での学びに向けた基礎をつくる
の3つを元にそれぞれのギャップタームを活かすにはどんな留学が向いているのかを紹介します。
パターン① 入学前のギャップタームを活かす留学
海外大学キャンパス内語学留学プログラム
海外のネイティブ大学生と同様の環境で生活しながら英語を学ぶプログラム。キャンパス内の学生寮に滞在し、大学内の語学学校で他の国の留学生とともに英語を学ぶことができる。
ポイント
- 大学に入学前に英語力を補強することができる。
- 大学内という環境は同年代の外国人と接するチャンスが多いため、それ以後の大学生活においても良い刺激になる。
- 大学生活に肝心な最初の数ヶ月を、日本の大学ではなく海外の大学の環境で生活することでグローバルな感覚を日本の大学に持ち帰れる。
- 入学後の2,3年生時に認定留学や休学留学をする場合の足がかりになる。
- 英語力が一定のレベルに上がってきた学生は、現地大学の授業の聴講が認められるため、大学の勉強の予習にもなりうる。
語学研修+ボランティア
語学学校で英語研修をしながら、ボランティア活動に参加するプログラム。
ポイント
- 異文化の中での自発的な社会貢献という特別な経験を通して成長のチャンスが得られる
- 語学学校で学習した英語をボランティア活動で活用することでコミュニケーション力を鍛えられる
パターン② 卒業後のギャップタームを活かす留学
TOEICスコア対策プログラム
海外の語学学校でTOEIC対策をするプログラム。
ポイント
- 入社後の希望配属部署や昇進条件でTOEICスコア条件を設けている企業などに有効
ビジネス英語+ビジネススキルプログラム
海外の語学学校でビジネス英語とビジネススキルを学ぶプログラム。
ポイント
- 一般英語よりレベルの高いビジネス英語だけでなく、実務スキルも学べる
ビジネス英語+インターンプログラム
海外の語学学校でビジネス英語を学び、その後周辺の企業でインターンシップをするプログラム。
ポイント
- 外資系の企業への入社後の英語力やビジネス文化を前もって予習することができる
- 海外転勤を希望する場合に海外でのインターン経験があると有利になることが考えられる
パターン③ 在学中のギャップタームを活かす留学
単位認定留学プログラム
海外の大学に数ヶ月通い、現地で取得した単位を、帰国後日本に大学の単位として認定してもらうプログラム。
ポイント
- 高い英語力が必要なうえ、単位として認定するかは日本の大学が決めるため敷居が高いが、語学留学よりレベルの高い経験も求める学生に向いている
休学留学プログラム
日本の大学を休学して、海外の大学もしくは語学学校に通うプログラム。
ポイント
- 9ヶ月や1年間などギャップタームより長い期間留学することができる
- ギャップタームを利用すれば、日本の大学を休学する期間が短くて済むようになる可能性がある
- 語学学校で英語力が上がれば、現地の大学の授業を聴講できる場合もある
現在大学に在学されている方も上記のプログラムで留学可能です!
秋入学移行は5年後を目標にされています。現在大学生の皆様が就職後、将来の後輩には上記の海外大学併願やギャップターム留学などの海外留学経験者が多く、ますます企業のグローバル化が進んでいることが考えられます。現在大学に通われている大学生の皆様も休学留学や認定留学などで上記と同様の留学プログラムに参加することができます。今すぐご相談ください。
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